1945年9月12日.降伏から37日.
東京郊外にある廃墟と化した工場は,彼らの聖域となっていた.二人のタイムトラベラーが,誰の追及も受けず,目撃者もいない場所で,地獄のような準備を進めるための場所.
セキタンキは油にまみれたコンクリートの上に膝をつき,回収した部品を異常なまでの正確さで整理していた.各パーツは完璧な対称性を持って並べられ,1945年の人間が見れば解読不能なコードに見えるであろう現代日本語のラベルが貼られていた.
[時間核(テンポラル・コア)修復 - 最優先事項] 適切な資材など,ここにはない.工場も,清潔な研究所もない.あるのは戦時中に奪い,拾い集めた物だけだ.米軍の通信機器から盗み出した大容量コンデンサ.爆撃された放送局から引き抜いた数十本の特級真空管.失敗が許されないため,一つひとつ繰り返しテストされた.破壊された電気設備からは,ほぼ純粋な銅線が剥ぎ取られた. 絶縁体には代用化合物が使われ,共鳴室そのものは砲弾の薬莢から作り直された.戦争の道具を,全く別の何かへと転用する作業だ.
[量子発振器(クォンタム・オシレーター)再建] タイミングと安定性の解決が最も困難だった.海軍の通信システムから6つの発振器を「調達」し,レベルを慎重に合わせた.次は精密さだ.闇市場を通じて入手したドイツ製の機器から,極限状態での信頼性を求めて部品を抜き出した.材料さえも標準品ではなく,本来戦時中には使われないはずの,大学の研究所から持ち出された実験用の資材が無理やり組み込まれた.
[タキオン放射器アレイ] 最後のコンポーネントが,最も不確実なものだった.セキタンキは粗末なガラスレンズと入念に磨かれた金属で集光部を試作し,手元にある限られた資材でどこまで精度を出せるか,心血を注いでいた.真の伝導体を入手するのは不可能で,不安定な代用品で試行錯誤を繰り返すしかなかった.フィールド物体に至っては理論上の存在であり,1945年に入手可能な材料が数式の要求に応えられるかどうか,彼にも分からなかった.
すべての部品は揃った.テスト済み.準備完了.あとは,まだ手元にない「機械」を待つだけだ.
海イト(海斗)は作業場の向こう側から,機械的な効率で銃を清掃しながらそれを見ていた.ここ3週間,彼らは非番のたびにここへ通い,部品を盗み,まだ見ぬ強奪計画に備え,まだ取り戻していない機械を修理するための準備をしてきた.
ついに海斗が銃を置き,口を開いた.「...なぜ,こんなことをしているんだ?」 セキタンキは顔を上げなかった.「機械を取り戻した時のための準備だ」
「そういう意味じゃない」海斗の声には,かつてない緊張が混じっていた.「なぜこんなに多くの破片を集めている? 何ヶ月も軍の施設に置かれ,中身も分からぬ科学者たちにいじり回されて,さらに壊れているかもしれない機械を,どうして直せると言い切れるんだ?」
「損傷箇所は見た.3週間前,石田大尉が10分間だけ監視付きで立ち入りを許可してくれたからな」セキタンキの手がコンデンサの上で止まった.
「時間核のハウジングは7箇所に亀裂があるが,構造的には維持されている.量子発振器は3つの重要なパーツを失っている――致命的だが,材料さえあれば再建できる.鎌倉でスズメバチの毒針を使って再構築したタキオン放射器アレイは完全に破壊されていた.ゼロから作り直す必要がある.電源システムは焼き切れ,航法コンピュータはデータが破損している」
彼の声が低くなった.
「そして外装には分解の跡があった.奴らは中を調べ,無知ゆえに壊し始めている.あそこに置かれている時間が長ければ長いほど,修復は困難になる.待てば待つほど,取り返しがつかなくなるんだ.時間は,確実に僕たちの味方じゃない」
「...つまり,劣化との戦いか」 「すべてとの戦いだ.機械を所有したがっている米軍の調査官,奇跡の兵器だと信じている日本の残党,そして時間そのものとの戦いだ」
海斗が歩み寄り,精密に並べられた部品を乱さないように,その間に座った.
「話してくれ.本当のことを.ここ数週間,君が毎晩やっていることを見てきた.盗み,拾い,テストし,整理する.ほとんど寝ず,食わずだ.君は,不可能かもしれないことのために自分を追い詰めすぎている」
「不可能じゃない」 「なら説明してくれ.これほど狂気じみた計画が,なぜ成功すると信じられるのかを」
セキタンキは真空管を一つ拾い上げた.壊れた工場の窓から差し込む薄暗い光にかざす.
「ここに永遠に留まることが,唯一の代替案だからだ」彼は静かに言った.「1945年で死に,間違った世紀で老い,二度と家族に会えず,約束も果たせないまま終わる.そんなのは御免だ」
「...約束,か」 「それ以外に何がある?」セキタンキの自制心が崩れた.「僕は彼らを置いてきたんだ.母さんを,父さんを.そして,空っぽだった僕を救ってくれた鎌倉の人たちを.何の説明もせず,区切りもつけず,彼らが僕にとってどれほど大切だったかも伝えないまま...消えてしまった」
彼の手が震えた.
「母さんは毎朝味噌汁を作ってくれた.しょっぱいんだ,いつも.でも一度も,美味しいと言ったことはなかった.そんな日常の些細なことを認めるのは,自分の才能に見合わないと思っていた.家庭の安らぎなんて,僕には安っぽすぎると.愛なんて,特別な僕には平凡すぎると」
真空管が指から滑り落ち,コンクリートの上を転がった.二人とも,それを拾おうとはしなかった.
「父さんは朝食の時に新聞を読んでいた.毎日同じルーチン.退屈で,予測可能で,凡庸な人生に妥協した人間のすることだと思っていた.でも違ったんだ.父さんはただ...そこにいてくれたんだ.空虚な実績を追いかける代わりに,僕たちのそばに存在することを選んでくれていたんだ」
海斗は沈黙の中で聞いていた.これが会話ではなく,告白であることを理解していた.
「鎌倉でも――」セキタンキの声が完全に枯れた.「ユキ,竹田,兼元,円乗...彼らが教えてくれた.繋がりは才能よりも大切だって.自分を本当に見てくれる数人に知られることは,自分を見もしない数万人に有名になるより価値があるって.彼らが,僕が一生抱えてきた空虚を埋めてくれたんだ」
涙がこぼれた.海斗が初めて見る,セキタンキの涙だった.
「なのに,何も言わなかった.彼らがどれほどの存在だったか説明もしなかった.ただまた機械を造ってジャンプした.家に帰って,今まで空っぽすぎて言えなかった言葉をようやく伝えようとして.なのに機械は故障し,1945年に僕を放り出した.今や,みんな僕が死んだと思っている」
「母さんは僕を悼み,空の棺桶を埋めた.父さんは毎朝,息子のいない朝食を食べている.鎌倉の人たちは700年前の塵だ.そして誰も,何も知らないままだ――」
言葉が続かなかった.錆と古い戦火の臭いがする工場の中で,数世紀にわたる悲しみが溢れ出し,彼は部品の山の中で崩れ落ちた.
海斗は長い間,静かにしていた.ようやく口を開いた時,その声もまた湿っていた.
「両親が死んだ後,僕を育ててくれたのは祖母だった.田中久子.三つの仕事を掛け持ちして,僕を医学部に行かせてくれた.文句一つ言わずに,ただ愛してくれた.無条件にな」
彼は一枚の写真を取り出した.肌身離さず持っていたため使い古されているが,そこには優しい目と穏やかな微笑みを湛えた老婆が写っていた.
「靴紐の結び方,勉強の仕方,世界が冷たくても優しくある方法...全部彼女が教えてくれた.12歳の時,勉強ができることでいじめられた僕に,祖母は言ったんだ.『海斗,あなたの頭脳はギフトなのよ.自分が大きいからといって,誰かに自分を小さく感じさせちゃダメ』って.彼女は僕を救ってくれた.あらゆる意味でね」
「それから彼女は病気になった.NDS.2228年でも治せない死の病.余命は半年だった」写真を握る彼の手が震える.
「受け入れられなかった.僕は医学部生だ,彼女を救えるはずだと.2年かけて秘密でタイムマシンを造った.計画は,50年後から治療法を盗んで帰ること.出発の前夜,彼女は僕の手を握って言った.『海斗,夜にどこへ行っているの? とても疲れた顔をしているわ』って.本当のことを言いたかった.おばあちゃんを救うために因果律を犯してやるんだって」
涙が写真の上に落ちた.
「でも止められるのが怖くて,嘘をついた.勉強しているんだと.彼女は微笑んだ.僕が嘘をついていると知っていて,それでも愛してくれている,あの微笑みだ.そして言った.『何をしているにせよ,気をつけなさい.孫には私より長生きしてほしいの.それが自然の摂理だから』」
「3日後,機械を起動した.でも着いたのは1945年.機械は大破した」
彼の声が裏返った.
「そして気づいた.僕は彼女が生まれる283年も前に閉じ込められたんだって.彼女は僕のいないところで死んでいく.置き手紙も,説明もない.彼女はきっと,僕に見捨てられたと思っている.死んでいくのを見るのが嫌で,逃げ出したと思っているんだ」
放置された工場の中で,異なる未来から来た二人のタイムトラベラーが,不可能な距離を超えた罪悪感を分かち合い,並んで座っていた.外では雨が降り始め,静かな,そして激しい雨音が空虚な空間を満たしていった.
ついに,セキタンキが言った.
「...僕たちは同じだな.失敗から逃げ,壊したものを直そうとし,チャンスを失うことを恐れている」 「ああ」 「だから,一緒にやろう.機械を取り戻し,修理して,帰るんだ.愛する人たちに謝りに行こう.君たちがすべてだったと.ようやく分かったんだ,と」
海斗が彼を真っ直ぐに見た.「約束してくれるか? 二人で帰るって」
その問いが二人の間に漂った.セキタンキは約束したかった.可能だと信じたかった.だが,彼はまだすべての計算を終えていなかった.質量要件に対するフィールドの仕様を確認していなかった.
(もし,機械が一人の質量しか運べなかったら? どちらかを選ばなければならなかったら?) だが,その恐怖を口にすることはできなかった.今,この瞬間の海斗には希望が必要だった.「約束する」彼は言った.その嘘は,口の中で銅のような味がした.「二人で帰るんだ.一緒に」
「一緒に」海斗が手を差し出した.前近代の戦場での,現代的な儀式.二人は握手を交わした.契約が結ばれ,約束が交わされた.その約束が物理的に不可能であることも,一人の質量しか運べないことも,まだ誰も知らなかった.
その瞬間は,共有されたトラウマと絶望的な希望に結ばれた二人にとって,神聖なものへと結晶化した.
「見せてくれ」海斗が不意に言った.「どうやるのか,具体的な計画を.ステップを.あんたの確信を,僕にも理解させてくれ」
セキタンキは立ち上がり,工場の壁にチョークで描かれた図面へと歩み寄った.そこには回路図,数式,そして現代の物理学に基づくメカニズムが記されていた.
「機械は,時空の中に一種の『泡(バブル)』を作ることで機能する.その泡の中では,外側とは時間の流れ方が違う.内部共鳴を慎重にチューニングすることで,その泡を過去や未来へスライドさせることができるんだ」
彼は説明しながら,さらに図を描き足した.
「だがコアが傷ついている.3つの共鳴室が壊れているせいで,フィールドは安定せず,内側に崩壊しようとする.それを防ぐために,このコンデンサで電力フローを制御し,真空管で周波数を微調整するんだ」
「タキオン放射器は,時空を突き破るためのパーツだ.これが時間エネルギーを完璧に集光しなければ,僕たちはバラバラの時代に散らばってしまう.だからこの集光部が重要なんだ.誤差が数メートルでもあれば,すべてが引き裂かれる」
海斗は技術的な説明を吸収していった.「集光が少しでもずれたら?」
「運が良ければ,違う年に着く.最悪の場合は『時間的分断(テンポラル・フラグメンテーション)』だ.精神が正常に時間を移動できなくなり,人生のあらゆる瞬間を同時に体験することになる.1945年,ジャンプ,死...すべてが同時に起こる.精神はそれに耐えられない.永久的な人格崩壊だ.その時点では,死こそが救いになるだろう」
「...あまり慰めにならないな」 「慰めるつもりはない.なぜ僕が,すべてのパーツを完璧にすることに執着しているのかを説明しているんだ」セキタンキの表情には,何かに憑りつかれたような気配があった.「一つのミス,一つの計算違い,一つの不純な材料,一つの不整合.それだけで,僕たちは綺麗に死ぬことすらできない.現在も過去も未来も区別できないまま,時間の地獄の中で永遠に意識を保ち続けることになるんだ」
海斗は図面を凝視した.「それを,1945年の廃品で防げると思っているのか?」
「いいえ.石炭紀の生存本能と,鎌倉時代の職人魂,そして物理学を超えるほどの絶望があれば防げると信じている」セキタンキは自嘲気味に微笑んだ.「僕は生き残れるはずのない場所を生き残り,造れるはずのないものを造ってきた.これもただの『不可能な任務』の一つにすぎない」
「あんた,狂ってるよ」 「ああ.だが目的のある狂気だ.それが違いだよ」
彼らは夜通し作業を続けた.セキタンキが各部品の機能を説明し,海斗がより専門的な質問を投げかける.2228年の医学生である彼は,1945年の兵士には到底理解できない高度な物理学を理解していた.セキタンキの理論的知識と,海斗の未来技術に対する実践的な理解が組み合わさっていく.
「僕の時代ではね」午前3時頃,海斗が言った.「タイムトラベルはまさに僕らのようなシナリオを招くからこそ,違法なんだ.2080年代の『因果律戦争』.時間を兵器化し,歴史を変えようとした者たちが,現実を粉砕しかねないパラドックスを生み出した.無数のタイムラインが消し去られ,誰かが歴史を変えたせいで,何十億もの人間が最初から存在しなかったことになった」
「何がそれを止めたんだ?」 「時間技術の全面禁止だ.あらゆる設計図は破棄され,原理を理解していた研究者は全員...排除された.2228年の政府は,タイムトラベルの存在すら認めていない.究極の禁忌なんだ」
「それでも君は,機械を造った」 「祖母のためだ.愛のためだよ.彼女が生きられるなら,僕は因果律そのものを焼き払ったって構わない」海斗の表情は激しかった.「あんたもそうだろう? 家族のため,鎌倉で君を救ってくれた人たちのためなら」
「...ああ.迷わずやる」 「なら,僕たちは完璧に理解し合えているな」
夜明けが近づく頃,海斗が鼻歌を歌い始めた.セキタンキが聴いたことのないメロディ.憂鬱でいて美しく,渇望と希望が絡み合った旋律.
「それは?」 「『時の子守唄(テンポラル・ララバイ)』.因果律戦争の後,2156年に作られた曲だ.時間に隔てられた人々が,いつかまた巡り合えるだろうかと願う歌だよ」海斗の声が和らいだ.「眠れない時,祖母がよく歌ってくれた.自分の力が及ばない何かに怯えていた僕に,おばあちゃんは言ったんだ.『海斗,愛は距離を超えるの.どんなに不可能な距離も,時間さえもね』って」
「教えてくれないか.その言葉を」 海斗は驚いた顔をした.「2228年の歌を学びたいのか?」
「君の時代のことを知りたいんだ.君にとって大切なものを.そうすれば,いつか君が家に帰り,祖母さんと再会した時,僕にもその瞬間の意味が分かる気がするから」
海斗の自制心が崩れた.彼はセキタンキを不意に,強く抱きしめた.
「ありがとう」彼は囁いた.「友達になってくれて.理解してくれて.この地獄を耐えられるものにしてくれて.あんたに会うまで,僕は本当に独りだった.3ヶ月間,誰にも自分の正体を知られないまま,戦って,人が死ぬのを見て,自分もここで誰にも知られずに死ぬんだと思っていた」
セキタンキは最初,身を固くした.3年間の感情的な孤立はすぐには解けない.だが,彼は抱きしめ返した.しっかりと.不可能を生き抜く中で築かれた繋がり,友情,絆を,自分に許すように.
「...辿り着くぞ」長年押し殺してきた感情で,彼の声は掠れていた.「二人でだ.家に帰るんだ.愛する人たちに,謝りに行こう.君たちがすべてだったと.ようやく分かったんだと伝えに」
「一緒に?」 「一緒に.約束だ」
嘘は灰のような味がしたが,その瞬間だけは本物だった.
海斗は身を引き,涙を拭うと,セキタンキに「時の子守唄」の第一節を教え始めた.
「時の川を渡り」 「君を探してる」 「遠い未来でも」 「心は繋がる」
廃工場の空洞に,二人の声が響いた.不完全なハーモニー,前近代の廃墟で歌われる未来の日本語.異なる時代から来た二人が,共有された悲しみから美しい何かを作り出していた.
歌いながら,彼らはまだ知らなかった. 機械は一人分の質量しか支えられないこと. 家に帰れるのは,どちらか一人だけだということ. セキタンキの心の壁を壊したこの友情の瞬間こそが,2228年に独り辿り着いた彼を,完膚なきまでに打ちのめすことになることを. 第12話で,海斗が自らを犠牲にしてセキタンキを機械に押し込み,自分は死にゆく時代に留まることを. そして,この「時の子守唄」こそが,2228年の空虚の中で,独り壊れたセキタンキが自分に聴かせる,慰めではなく「告発」のように響く旋律になることを.
だが今は,ただ二人の友が不可能に挑もうとし,互いの存在の中に希望を見出し,あらゆる予兆に反して「二人とも生き残れるかもしれない」と信じていた.
朝日が占領下の東京を照らし,工場を金色の光と影で彩った.
セキタンキは準備の整った部品を見つめ,そして海斗を見た.初めての本当の友人.同じ重荷を背負い,自分の空虚を理解してくれた,たった一人の人間.
「機械を取り戻したら」彼は言った.「すぐに修理する.一刻の猶予もない.準備はすべて終わった.あとは,あの強奪作戦だけだ」 「計画を始めよう.今日から.待っている一日は,家に帰るのが一日遅れるのと同じだからな」
彼らは工場の床に図面を広げ,施設の配置,警備パターン,脱出ルートを描き始めた.自分たちを救うか,あるいは殺すことになる任務.二人の間に生まれた絆は,今や絶対的なもの,時代を超えるほどの強固なものとなっていた.
だからこそ,この先に待つ残酷な選択,不可能な犠牲,そして一人が帰り一人が永遠に失われるあの瞬間は,よりいっそう壊滅的なものとなるのだが.
それでも今は,希望があった.友情があった.不可能な確率に抗い,二人で家へ帰るという共有された夢があった.
つづく… [次話:「接触の対価」]
